発達障害

自閉症スペクトラム障害って、個人差の大きいこんな障害。

こんにちは。ワダカモコです。

今回の記事、当事者の方にとっては「こんな記事読まなくても分かるわ…」と思う内容だと思います。

そんな記事をなんで書こうと思ったかというと、先日ASD当事者のご家族の方(以下おじさん)とお会いする機会があって、

  • 「発達障害の本読んだけど、言い方がいろいろあって難しい」
  • 「困っているときに何を考えて、そういう行動になるか知りたい」
  • 「どんな対策が自分に出来るのか知りたい」

と言われたからです。

そこでおじさんと、おじさんと同じような発達障害を抱える家族がいる人に向けて

  • 障害についてほんとざっくりした説明
  • こんな時に困って、こんな感じで脳内はパニックです (私の場合)
  • こうしてくれると嬉しいです (私の場合)

こんな記事あってもいいのかなぁ~と思って、書いてみることにしました。

私はおじさんの家族の方がどんなことで悩んでるか知らないし、専門医でもないし、あくまで、私のことについて…になってしまうのですが。

困り感や解決策は他のWEBページに山ほど情報はあるので、私が頭の中で何を考えてて、どうパニックになっているのかをメインに書いていけたらいいなぁと思っています。

今回の記事のターゲット

  • この記事を書くきっかけをくれた、おじさん(ブログ見てくれてるらしいので)
  • おじさんと同じようなことで困っている当事者ご家族
  • 発達障害についてはあんまり知らんわ~という人

前半の障害の説明はいいやーという方はもくじから【ASDを持つ、私の日常の困り感について】に飛んでください~↓

発達障害?自閉症スペクトラム障害?何が違うの?

私は当事者だけど専門家ではないので、ここではざっくりとだけ説明します。

発達障害の中でも障害がいくつか分かれていて、その中でも

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
  • 学習障害(LD)

という障害に細分化されています。

自閉症スペクトラム障害は、

  • 従来の自閉症(自閉性障害)
  • アスペルガー症候群
  • 広汎性発達障害
  • 小時期崩壊性障害

などが2013年に統合されて生まれた診断名です。

ちなみに私はこの自閉症スペクトラム障害と医師から診断を受けています。

 

発達障害は、必ずしも1つの障害のみ…というわけではなく、

  • 複数の発達障害を併発 (というか併発している人の方が多い)
  • 知的障害の併発

があったり、

  • 2次障害で精神疾患などを発症している
  • 感覚過敏や感覚鈍麻がある

方もかなりの割合でいます。

発達障害は同じ障害名でも、困り感の個人差が非常に大きいです。

余談:発達障害=サヴァン症候群じゃないよ

発達障害をカミングアウトした際に「発達障害あるならどんな能力あるの!?」と聞かれたことがありました。

意味が分からず、聞いてみると発達障害=サヴァン症候群と認識しているような回答が。

サヴァン症候群とは

知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状。
(Wikipedia先生から引用)

私も、発達障害を抱える主人公が活躍するドラマ(ATARUグットドクター)とか、結構好きなんですけど、彼らはサヴァン症候群のごく稀な方々です。

発達障害のある人が全員あの超次元的な記憶力とかもっているわけではありません。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴

自閉症スペクトラム障害(ASD)に注目して、ここもざっくり話していきます。

ASDの特徴には、下記のようなものがあります。

  • 社会性の障害
  • コミュニケーションの障害
  • 想像力の問題
  • こだわりの強さ

これだけ書いても分からないと思うので、簡単にまとめてみました。

この内容も個人差が大きいので、これはある・これはない・これは微妙…など様々です。

あくまでも、参考までに…。

社会性の障害

周囲の人と関わるときに、同年代の健常の人と同じような振る舞いが難しく、集団の中で人に合わせて行動することがうまくできなかったりします。

  • その場の空気が読めない
  • 習慣的な暗黙の了解・常識の獲得が困難
  • 対人関係を築く・維持することが苦手
  • 興味のないことに対して、注意を向け続けることができない

コミュニケーションの障害

人と会話したりするときに辛い部分。

自分の言いたいこと・伝えたいことがうまく伝えられなかったり、相手の言っていることが理解できない・言葉の中に含まれていることが分からなかったりします。

  • 冗談や比喩、皮肉も言葉通りに受け取って、通じない
  • 言外の意味をくみ取ることが苦手
  • 興味のあることになると、一方的に話してしまう
  • 抽象的なことをイメージしたり理解したりできない
  • 話し方に特徴がある
    (回りくどかったり、分かりにくい話し方、声の抑揚がないなど)
  • ジェスチャーや目配せの意味を理解できない。
  • 感情と表情が一致しない

想像力の問題

“想像や空想が全くできない”というわけではなく、「自分が想像していた以外の出来事を受け入れること・そこから先のことを瞬時に考えることが難しい。」という感じです。

  • 臨機応変な対応が難しい
  • 予測のできない状況にパニックになることもある

こだわりの強さ

自分の手順・予定・行動などにマイルールがある場合があります。

この自分のルールなどを乱されることが、周りの人が思っている以上に不快だったり、強い不安感に襲われたり、パニックを起こしたりします

(これは、先ほどの想像力の問題も影響していますが。)

また、感覚過敏などの影響もあり、物にもこだわりがある場合も少なくありません。

  • 特定の衣類しか身につけられない(肌ざわりなど)
  • 食感や匂いが苦痛で、特定のものしか食べられない

ASDを持つ、私の日常の困り感について

上にあったような、具体的な困った出来事について

  • こんなこと考えた結果、こんな動きをしています
  • 自分でやった対策
  • こうしてくれると嬉しいです

などを書いていきます~。

CASE1:お金の話はあまりいい話題じゃないことを知らず、注意された

これはクラスメイトと話していた時に、おきた出来事です。

  1. マイブームの話題になった
  2. その時の趣味が500円玉貯金だったので、500円玉貯金について話した後に「今25万越えたの~!!!」と高らかに宣言。
  3. クラスメイトに苦笑いをされた
  4. なんで苦笑いをされたかよくわからず、相手に貯金額と貯金方法をきいた
  5. 「…そういう話はあまりするものじゃないんだよ。」と注意される

私は、苦笑いをされたとき

  • 「25万結構頑張ったけど、低いなぁって思われたんだろうか」
  • 「500円玉を500枚集めたのは、変なことなんだろうか」
  • 「反応が微妙なんだけど、じゃあ彼女はどうしてるんだろう」

こんなことを考えていました。

お金の話自体がタブーなんて知りませんでした。

持ち物みたいなものだし、見える形の財産(不動産とかブランドバック)もたくさんあるのに、なんでお金だけ認められていないのか…?いまだによくわからないです。

お金といっても、金欠の話題等の少ないアピール、バイト頑張ったから今月○万~!が許されたり、許されなかったりする基準が分からず更に困惑してます。

母親や仲のいい友人などにお金の話がタブーな理由を聞いたものの、納得できる理由は見つかりませんでした。

納得することは諦めて、暗黙の了解だからルールとしてちゃんと覚えておこう~という感じで今は過ごしています。

私の対策

ルールとして認識する。

  • 貯金や月収を含んだ、お金にまつわる話題は自分から相手に出さないようにする。
  • 特に目上の人・仲良くない人には話題を出さない。
  • 相手が話して来たら答えても良い◎

みんなが話さないこともあり、暗黙の了解について知る機会がないことが多いです。

もし「なんでこの人…!」と思ったら、

  • どうしてしないといけない/してはいけないかの理由
  • 周りの人の動きや判断基準

とかをふまえて、暗黙の了解について教えてもらえると嬉しいです。

学べば反省を生かすことが出来るんですが、そもそも学ぶ機会が少ないので困ってます。

「あ!」と思ったときには、教えてください。よろしくお願いします。

CASE2:冗談なのか、本当のことなのか真意を見抜けない

1人でタクシーに乗ろうとしたときにあった出来事。

  1. 結構重めのキャリーケースを持ってタクシーに乗車
  2. トランクに荷物をのせた運転手さんに、金の密輸とか警察に突き出すぞと言われ、笑いながら脅される
  3. 私、大パニック。あわててキャリーケースを開けて確認。見せる。
  4. 冗談だよ…!?と驚かれる
  5. 私も驚く。パニックおこしつつも何とか解決。

私からすると、

  • 私は金の密輸してないけど、他に密輸してる人はいるのかもしれない
  • タクシーの運転手さんが怪しんで、警察に突き出す可能性は十分ある

こんな感じで、どちらもありえるから冗談だと分からなかった…。という感じです。

中身が金じゃないことを証明しないと警察に連れていかれる…!?そしたら逮捕…!?と思い込んでいたので、慌ててキャリーケースを開けました。

私は、表情や周りの雰囲気で冗談だと察することも出来ないので、ほぼ見抜けません。

  • 「〇〇〇〇はオネエだからさー」 → 普通にありえるので信じる
  • 怒られて「勝手に帰れ!」と言われる → それに従って本当に帰る
  • 社交辞令の言葉を信じて相手に会いに行く → 相手に忘れられている
  • 私の言葉で悲しんだふりをされる → 本気で傷つけたと思って謝罪をして、引かれる

こんなことも割と日常茶飯事です。

その場で冗談だと自分で判断はあまりできてないと思うので、今は諦めて思ったままに信じています。

私の対策
  • 怪しい…と思ったら「え、冗談ですよね?」ってふざけた感じで一応聞いてみる
  • 信じ込むことを個性としてプラスに受け取ってくれる人も一定数いるので、冗談を真に受けてしまう自分を受け入れる。

冗談を本気で受け取ったと察してくれたら、後からでも「冗談だよ~(笑)」と言ってくれると気づける&勘違いをしないですむので、私はありがたかったりします。

CASE3:「そのへんでまってて~」どこか分からないから動けない

これは今でもたまにある話。

  1. 先生「あ、じゃあその辺で待っててね~!!」と言い残し、どこかに行ってしまう
  2. 私 (そのへんってどこですかーーーーーー)
  3. 先生が来るまでその場から動けず、あたふたする
  4. 先生「え、そんなところでうろうろされても…。あのへんに座って待っていればよかったのに~」
  5. 私 (だから…あのへんとはいったい……。)

私は、こそあど言葉などの指示代名詞が理解しづらい特性があります。

加えて、とっさのことにうまく反応することができないので、分からないことがあっても「分からないんです…!」とすぐ伝えることが難しいです。

そのため、相手に「そのへんでまってて」と言われていても、具体的にどこで待っていればいいのか分からず、私はうろうろしてしまっています。

答えが分からないことがめっちゃ不安でなんです。本当に不安。

私がこんな場面に出くわしたら気をつけていることはこちら↓

私の対策
  • 人の邪魔にならないように、通路なら端っこに移動して待つ。
  • 近くに座れる場所があったら移動して座る。
  • もともと曖昧な表現なので、間違えてても気にしなくていい(と念じる)

「その辺」ではなく、特定できる固有名詞(例:壁側にあるソファー、柱のところなど)で教えてもらえると安心できたりします。

CASE4:こだわってる部分を崩されて、癇癪をおこした

勉強用にまとめノートを作っていた時のこと。

  1. まとめノートにほとんどの勉強時間を費やしているので、実際に問題を解く時間をあまり確保できていないことが先生にばれる
  2. 「時間効率が悪い」「その方法じゃなくても勉強はできる」という理由でまとめノート禁止令を出される
  3. 覚えられず、インプットが出来なくなる
  4. 癇癪をおこす
  • 視覚優位(聞くよりも目からの情報の方が認識しやすい)
  • 乱雑に並んだ情報の見落としが多い

という特性があるので、ノートに一定のフォーマットですべて網羅してまとめて、見て覚える方法が一番自分の中で覚えやすい方法でした。

私の場合、自分の苦手をカバーするために、こだわりがあったという感じです。

ただ私はそのことをそれを先生に説明することができませんでした。

先生からしたら「同じことを書き写して勉強しているつもりの生徒」に見えて、指摘してきたのだと今ならわかりますが…。

また、最終的に癇癪をおこした理由としては、

  • 確立してきたルーティンを禁止されて、この先どうすればいいか分からなくなった不安感
  • 他の方法で全く覚えられない自分へのイラつきとストレス
  • 先生が私を全否定してきたと思い込んで、沸き上がった怒りと悲しみ

があって、一気に爆発したからだと思います。(癇癪起こしたときはここまで冷静に考えられないけど)

私の対策
  • 周りに迷惑をかけることではない場合、何か言われても自分がやりやすい方法でする
  • 言語化が可能であれば、相手にこだわっている理由をきちんと説明する

こだわり=安心できるから実行していると言えば、分かってもらえるでしょうか…??

もちろん仕事など相手がいる場合は、妥協点を探すことも必要になってくると思います。

でもそうじゃない場合は、可能な限り本人のやりやすいようにしてもらえると助かります。

わざとじゃないことを知ってもらいたい。
目の前の個人に、今一度目を向けてほしい。

まとめなんですけど、言いたいことは

  • 色々やらかすこと・変な行動もあるけれど、わざとじゃないんです
  • 本当に個人差が大きい障害なので、最終的には本人と話しあうとかして、個人個人にあった対策法とか配慮をしてくれると嬉しいです

この2つにすべて集約できるのかな…と思いました。

 

私の困り感とか見ても、「そんな風に感じたことはない」「その対策法だと私の困り感は解決しない」と思う当事者の方もいると思います。

抱えている障害特性も、何に困っているのかも全く違うので当たり前だと思っています。

(この記事では他の発達障害や2次障害、感覚過敏などについて触れていないこともたくさんあるからなんですが。)

むしろ個人差があることを知ってもらいたいと思って、私はこうだよ~~~という内容を今回いくつか書きました。

当事者の人と一緒にこの記事をもう一度読んでもらうとか、この話を話題として出してみるとかして、まずは個人差があることを知ってもらいたいです。

そして、個人差が大きいことを理解してもらった上で、本人に目を向けてください。

WEBや本にある情報ももちろん大切だと思うんですが、その情報は個人個人に全て必ず当てはまるわけではありません。

  • 「この人は何に困っているのだろう」
  • 「この人にはどんな対策が有効なのか」

対策や障害との付き合い方を考えるときは、個人に注目して色々考えてもらえれば嬉しいなと思います。

そして、私たち発達障害を抱える人間は、健常の人から見たら無意味に見える行動や、信じられないと思うような行動をしているのかもしれません。

場を乱したいとか、そんな気持ちがあっての行動ではないことも合わせて知ってもらえたらな…と思います。

 

この記事を読んで

  • 当事者のおこす行動が、わざとではないと気が付くきっかけ
  • 個人個人の障害特性について当事者と話し合うきっかけ

を作ることができていたら本当にうれしいです。

自分に近い方が良い理解者かどうかで、発達障害者の生きやすさは大きく変わってきます。

手を差し伸べたい人がいるのであれば、WEBや本の情報だけじゃなくその人個人をよく知る・理解することが、対策法を知る1番のきっかけになると思います。

 

発達障害やASDのことをちょっとだけでも理解してくれる人がふえますように。おわり。

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